三年生の課題は、「体育の時間」「とくいなこと」です。
「体育の時間」
春に運動会があった学校はその練習のようすなどを書く子が多いです。結果的に運動会の作文になってしまうのですが、そこは良しとしましょう。
ふつうに「体育の時間」で作文を書く場合は、「こんなことがあったよ」とちょっとした思い出があるほうが書きやすいですね。
取り組みや自分なりに工夫したこと、どんなシーンで感動したか悔しかったか、達成感を感じたかなどたくさん話してみてください。
私は体育が大嫌いだったのでいい思い出はあまりないのです。三年生でやったポートボールでは、けっこうじっと立ったままでOKなガードマンというのを率先してやっていました。サッカーで言えばキーパーですね。ゴールの人(敵ですが)、ぺちゃくちゃしゃべっているだけで授業が終わるなんてこともありました。
「とくいなこと」
自慢できるような立派なことでなくて構いません。ごはんを食べるのが速い、ふとんに入ったらすぐ眠れるなどでも…。
子どものころの私で言えば折り紙がとても上手だったこと、運動全般が苦手でしたがなわとび・竹馬・ローラースケート・ゴム飛びは得意でした。楽しいことは上達するものですね。
第三段落の、「お母さんに聞いた話」についてのアドバイス。自分の体験とお母さんの体験から《思ったこと》を書いてもらっています。ということは、両方の体験があまりかけはなれたことでなく、共通する《思ったこと》が導きだせる内容を話してあげるとよいと思います。
例えば、「算数が得意だ」という話をお子さんが書くとすると、おうちの方も「算数ねぇ。計算は速かったけれど文章題が苦手だったのよ。小学校のころは良かったんだけど、中高でどんどん…」のように、同じ話題で展開させるのも書きやすくていいと思います。
お互いの経験から「ああだこうだ」話すことで、作文の内容にも奥行きが生まれます。