六年生は「誰もがよく知っている」の感想文です。昔話で誰もが思い浮かべる里山を中心とした日本人の原風景について書かれています。長い間日本人と寄り添って維持されてきた里山は、これまで多くの恵みを人々にもたらしました。自然のあらゆるところに神が宿るという人生観は日本人独特のものと言えるでしょう。また、「刈り取り」ではなく「摘み取り」によって里山と共存してきたのも日本人の知恵ですね。

 

里山について、または里山が自然破壊で失われていることについて似た話を見つけると感想文が書きやすいと思います。

 

田舎に行って里山にふれ、自然を満喫したこと、「ゴミを持ち帰りましょう」など看板を見て感じたこと、田舎でなくても神社などはうっそうとした木に覆われ訪れると神秘的な気もちになる、里山が切り崩され「刈り取り」どころか土地そのものを更地にしてしまうことをどう思うか、など長文と関連するエピソードは多岐にわたって結構です。

「となりのトトロ」では森林や里山の神秘が幻想的に描かれていますね。私は東京から山口へ高学年になってから引っ越したので、さつきと自分がぴったり重なります。里山はそんなに近くはなかったけれど、夜になると本当に暗くなることさえ驚きでした。うっそうとした森林の奥にある神社は神秘的すぎて近寄ることができませんでした。そのほか冬になるとみかんがご近所さんがどんどん持っていてくれて、「みかんが余ってるからみかん狩りに来てくれないか」とお願いされたり、里山の恩恵を身近に感じることもできました。

 

一番書きやすい、そして第二段落第三段落を合わせて総合化の主題をまとめやすい題材を選んでゆくとよいでしょう。