今週は「次の朝早く」の感想文です。新見南吉さんの作品はあたたかいですね。まずはお子さんから長文の内容を説明してもらってみてください。

 

この話は「率直な謝罪」がテーマです。自分の井戸掘りのことばかり考えて、老人の死を待ち望んでしまった自分の心を恥じて、海蔵さんは老人に謝りに行きます。率直な謝罪ほど人の心を動かすものはないですね。海蔵さんの行動や言葉は頑なだった老人の心を動かすことが出来ました。

 

この話から似た話を挙げるとしたら、素直に誤って許してもらったこと、なかなか謝れなくてこじれてしまったことなどでしょうか。親子、友だち同士、先生と…子どもはいろいろなところで衝突し、心から謝ることもある一方、無理やり謝らされたり、相手の顔色を見て形だけ誤ってみたりと経験をしているものです。その謝罪の仕方は海蔵さんと比べるとどうでしょう。謝るのはとても勇気のいる行為です。だからといって反省もしていないのに謝るのでは心が伝わりません。そんな心の機微まで話が及ぶとよいですね。

まずはお子さんの話を聞いてあげてそしてお父様お母様の自分の経験談も聞かせてあげてください。