四年生は、「人とイエバエの対比」の感想文です。ハエの話題ですが、長文はなかなか面白い内容です。ハエの身体能力のすごさにおどろかされます。似た話としては、ハエをじっくり観察した話などがあるといいのですが、最近の子はそういう経験があまりありません。「やれ打つな蠅が手をする足をする(小林一茶)」という俳句から私は蠅の様子をしっかりイメージできますが、最近の子どもはなかなか難しいようです。

 

題材が見つからない場合は、「もし私がハエと同じような運動神経があったらバスケのときにこうするああする…」おにごっこのとき、サッカーでは…と空想をふくらませてみましょう。私だったら子どもと鬼ごっこをしてびっくりさせたいです。

 

また、毎年この課題のときには「ハエがたくさんのたまごを産むこと」「ほとんどの子どもが死んでしまうこと」に注目する子が多いです。ここから似た話を探すとしたら、アメリカシロヒトリの話にもあったように、虫や魚がたくさん卵を産む話や「それに比べて人間は…」と想像してみたりしてもよさそうです。

 

大人目線では死んでも何かのエサになることで他の動物の役に立つというところも考えさせられるところですね。本文にある抵抗性の話は難しい説明ですが遺伝と抵抗性のメカニズムについて理解を親子で確認するのもよいかと思います。前述の「蠅が手をする足をする」の理由もインターネットで簡単に調べられます。五年生になると長文の難易度が上がります。ヒントで「こんな話題を」というところだけに注目してしまうとどうしても内容が浅くなってしまうので、大人目線の考えを語ってあげるのは大切かと思います。