先週に引き続き今学期の重点項目で「書き出しの結び」というものがあります。これは、四年生でやっていた「動作情景の結び」を書き出しと呼応させる書き方です。

書き出しと同じ言葉を結びに使ってみたり、「いただきます」に対して「ごちそうさま」と書き出しとペアになるように作文を結ぶことで、作文全体に時間的な幅を持たせる効果があります。「うまい」と思わせる作文にこのような書き方が使われていることがよくあります。

 

今週は「子どものころ、わたしは」の感想文です。依頼やお詫びの言葉はなかなか言いにくいという記述です。子どものころは特に「謝る」かわりに「言い訳」をしてしまい叱られるシーンが多いのではないでしょうか。「自分を否定するとは、自分の全体をだめだとしてしまうことではない」という言葉を小学生にきちんと伝えたいなとこの長文を読んで思いました。是非お家の方もお子さんの音読を聞いてあげるかまたは長文を読むなどしてみてください。対話の内容が変わってきます。

似た話として、何か悪いことをしたと思ったとき誠意を持って謝ることが出来なかった(或いは出来た)という話を。「謝る」ことは「自分の全体を否定する」ような気持ちになったのでは? 心の葛藤は会話や相手の態度、自分の態度などから表現することが出来ます。経験はたくさんあっても書くとなると難しい話題です。

今学期からは「自分の話」だけでなく「聞いた話」がしっかり書けることが大切です。お家の方もたっぷりご自身の話をしてあげてください。大人から話を聞いて考えることで思考力が育ちます。お家の方の話を聞き書くだけでは自分の作文になりません。聞いた話からお子さんが自分自分自身の経験を思い出しそのときどう感じたか、どんなことを思ったかがきちんと書けることが大切です。

使えそうなことわざも是非考えておいてください。