第三段落は「聞いた話」「調べた話」「前の話」を書く段落です。
準備の仕方をまとめました。
・聞いた話(お家の方の同じような経験)←基本的にこれで
・調べた話(知識)←これはちょっと加えるぐらい
・前の話(もう一つの自分の話)←予習していなかったとき対策として考えています
3つのうち、「聞いた話」でなるべく進めるようにしましょう。
お子さんの話と似た話を話してあげてください。(出来れば同じ話題で昔の話など)
対話や共感から生まれた「聞いた話」は、お子さんの話と近いものになります。
下の3つの対話の例、どれが理想的でしょう?
例1
子「学校に行くとき転んだ。血がちょっと出たけど〇〇ちゃんが〇〇…」
親「そうだったの? 〇〇ちゃん優しいのね。そういえば昔私も掃除中にケガをしたときすぐに助けてくれた友だちがいたなぁ。たまたまばんそうこうを持っていて…」
例2
子「学校に行くとき転んだ。血がちょっと出たけど〇〇ちゃんが〇〇…」
親「そうだったんだ。だからばんそうこうしてるんだね。で、『転んだ話』をすればいいの? 昔スキーを始めたばかりのころ転びまくったけど転んだ分だけ上手になったと思ってるよ。」
例3
子「学校に行くとき転んだ。血がちょっと出たけど〇〇ちゃんが〇〇…」
親「そうだったんだ。だからばんそうこうしてるんだね。なんで血が赤いか知ってる? 赤血球は酸素と結びつくと…。ちなみに血がなんで固まるか…。これは自分で調べてみたら?」
3つの例では断然1がいいですね! 対話の自然な流れは作文に生きてきます。
作文の題材として教訓的なこと、勉強的なことをがんばってする必要はないです。
お勉強っぽい題材や教訓的なことは対話が楽しくなくなってしまうことがあるのであまり考えなくても大丈夫。
実は生徒さんに例2のパターンが多いのですが、お子さんの話と「聞いた話」に流れがありません。その結果作文にも流れがギクシャクします。そして結びでお子さん苦労してしまいます…。
例3のように「調べた話」は題材がどうしても見つからないとき、もう一ネタ増やしたいときだけぐらいに考えてくださいね。
1番のような対話なら親も子も楽しいはずです。予習も楽しむことです!
もう一つアドバイス!
第3段落は、「聞いた話」を書くというより「聞いた話」をもとに「自分の話」を書くことが目的です。
「〇〇でどうしてこうして…」と事実だけ話して聞かせるのではなく、「私はこうだったけど、〇〇ちゃんはこういうことない?」のように、対話し共感しあうことに力を注ぎましょう。
これらをちょっと意識して対話を進め、構成図をどんどん膨らませてください♪
わからないことがあったら何でも聞いてくださいね。